#男系天皇論 と #Y染色体

結論。

#Y染色体 より、#X染色体 の方が優位であり、#男系天皇論 は、永続可能性が否定される。

 

 

 

最近のNHKの科学番組で習ったこと。

 

ダーウィンの「種の起源

みんな知ってるかな?

WIKI先生より引用

ダーウィン自然選択によって、生物は常に環境適応するように変化し、が分岐して多様な種が生じると主張した。そしてこの過程を生存競争適者生存(第5版以降)などのフレーズを用いて説明した。

自然選択とは、

(1)生物がもつ性質は個体間に違いがあり

(2)その一部は親から子に伝えられ

(3)環境収容力が繁殖力よりも小さいため生まれた子の一部しか生存・繁殖できない。

性質の違いに応じて次世代に子を残す平均的能力に差が生じるので、有利な個体が持つ性質が維持・拡散するというメカニズムである。

彼は全ての生物は一種あるいはほんの数種の祖先的な生物から分岐して誕生したのだと述べている。

詳しく知りたい人は、WIKI先生参照 ⇓

ja.wikipedia.org

 

生物は、親と子で似ているが、少し違う。子同士も少し違う。

その中で、環境適用能力に長けたモノが生き残り繁栄する。

その生き残りがホモサピエンス=人類である。

 

世界的に有名な某宗教では、人類は、神さまが作られたアダムとイブの子孫なのですから、ダーウィン種の起源は、コペルニクスと地動説と同じように迫害されたでしょうね。


ところで、人間の遺伝子の中には、男女(性別)を決める染色体があって、2本が対になっている。

XXとYXの2パターンが原則で、XXなら女性、YXなら男性。って一応の常識として前提とするよ。


染色体は親から子へ遺伝として引き継がれる。その際、100%完全な形で引き継がれるとは限らず、一部が傷つくことがある。傷ついた部分は修復できず、孫には遺伝しない。

 

父のYXのどちらかが傷ついて子に遺伝したとしよう。

①Xが傷ついてxになる場合と、②Yが傷ついてyになる場合がある。どちらの割合が大きいのか、優位な差があるのか、よくわからない。


①母から傷ついてないX染色体を、父から傷ついたx染色体を遺伝すると、Xxの組み合わせになり女の子が生まれる。その子は傷ついていないXを持っているので、子どもにXを遺伝させることが出来、Xは正常を保ったまま子孫に受け継がれる。

(母が、傷ついたxを遺伝で獲得してxXとして生まれた場合も同様だ。つまり、女性は強い)

 

②他方Yが傷ついてyになってしまった場合、母のXと父のyを遺伝した男の子は、Xyを持つ。母は、正常なYを持ってないから、子に受け継がれるのは傷ついたyだ。正常はYを遺伝させることは出来ない。

そのyが子孫代々修復されることなく、遺伝していく。
長いホモサピエンスの歴史の中、このY染色体の傷付きは、何万回か、何千万回か発生し、Yはドンドン傷つき、傷ついたまま遺伝し続ける。つまり傷を溜め込んでいる。ダメージを溜め込んでいる。

 

今、y染色体の大きさは、Xの半分くらいに小さくなっている。
今後、何千年か、何万年か、何十万年かすると、y染色体がなくなってしまい、X染色体だけになる時は確実に訪れる。


その場合に、女性だけの世界になるのか?
女性だけの世界になったら、子孫が残せないから、人類は滅亡するのか?
だれにも分からない。

 

ダーウィンによると、生物は、環境に応じて進化する。
y染色体の働きが弱まったときに、今まで姓決定に無関係だった染色体が、性決定能力を持つように進化するかも知れない。そうなれば、男性は生き残る。
あるいは、女性だけで子を産めるように進化するかも知れない(魚類や両生類には、カップリングしないで、一匹で妊娠出産できる種がある)。結果、女性だけの社会になるか。男の子も産めるようになるか?
本当に滅亡するかも知れない。
どういう未来になるか、ダーウィンにも分からないだろう。

 

ということで、y染色体は、大きさにおいて、すでに半分にまで弱まっている。これから先、y染色体の大きさが復活することはありえず、逆に徐々に小さくなっていく。

遠い未来、Y染色体が消滅する日が来る。

確実に来る。

その日まで天皇家万世一系として永続していたとしても、男系皇族が居なくなる日が必ず訪れる。
男系天皇論は、超長期的スパンで見たときには、科学的に崩壊している。

「その日」が来るまで、天皇家が存続しているとも思えないので、現実問題としては、科学的否定を持ち出さなくても良いだろう。

 

確認しておくべきは、科学的には、Y染色体は、先祖代々、歴史を重ねる度に傷つき、弱まっている。これは否定しがたい事実である。

弱まり続ける染色体に依拠する男系天皇論は、科学的には、優れているとは言いがたい。

 

 

この結論にブログ主は少なからず感銘を受けた。感動した。と言っても良いかもしれない。

理解困難な事態に混乱した。というのが正解かも知れない。

 

その理由は、こうだ。

昔の、例えば平安貴族や、徳川家康などは、X染色体も、Y染色体も知らなかったはずだ。

にも関わらず、男系を尊重した。

 

彼らは、科学的に知らなかったけれども、偶然にも、Y染色体は、父、祖父、曾祖父・・・何十代遡っても同じだ(傷つき方の違いはあるが)。そして、息子、孫、・・・何代先の未来の男の子孫も、同じY染色体を持っている。

つまり、男系相続で、遺伝子の内、Y染色体万世一系は保たれることが、科学的に保証されているのだ。

浮気しない限りは。

それは、現代科学が証明しているが、昔は分からなかったのに、過去人は、それを選択した。

 

逆に、母系相続だと、女の子は、母親のXX染色体のどちらか片方を遺伝で獲得する。その獲得したX染色体が、母親の母から遺伝したモノか、母親の父から遺伝したモノかは、偶然のナセル技。

母系相続の場合、娘は、母と父から、それぞれ1本のX染色体を引き継ぐ。
母から引き継いだX染色体が、祖母由来なのか、祖父由来なのか、確率は50%。もう1代遡れば25%。1代毎に半減していく。
その娘は2本のX染色体を有している。1本は母由来。もう1本は父由来である。その娘に、女の子が生まれたとき、女の子に、2本の内、1本のX染色体を引き継がせる。それが、母由来か、父由来かの確率は50%。孫になると25%。1代毎に半減する。

つまり、X遺伝子の万世一系は、まったく保証外、論外なのである。

 

偶然であるにしても、男系相続でもって、遺伝子レベルでの万世一系を保つことに決定した先人は偉大だと言えよう。

 

ところが、これは、我が国特有の文化ではなく、世界的に見て、ほぼ全域と言って良いほど、普遍的な文化である。不思議だなあ。

 

動物界を見てみようか。

浅学ながら、3パターンに分けてみた。

 

その1

オスがメスにアプローチして、メスがオスを選ぶ権利があるパターン。

鳥や魚に見られる現象である。

オス鳥は、綺麗な羽根を見せつけたり、身体を大きく見せたり、いろいろな努力でメスの気を惹き、気に入って貰えたら、交尾することが出来る。

オス魚は、メスに寄り添うように泳ぎアプローチし、ある種は産卵場所を作ってメスを惹き付け、メスに気に入られると、同時に産卵と射精をして、オスの子孫を残す(選ばれていないのに、同じタイミングで射精するちゃっかりしたオスもいるが、ここでは無視)。

 

人間の場合にも、男性が女性にアプローチして女性がOKしないとセックスできない。このパターンに分類されるのか。

ただ、それは人間の倫理観に基づくモノに過ぎず、倫理観をなくせば、力の強い男性は女性を強姦して子孫を残すことが可能である。ここに分類するのには躊躇を覚える。

 

その2

オス同士がメスを争い、争いに勝ったオスがメスと交尾できるパターン

虫の世界にもいるし、ヘラジカなども同じであろう。

この場合、メスが拒否権を持っているかは良く分からない。が、テレビの科学番組などでは、大抵、勝ったオスがメスをゲットしている。

このパターンの究極系が、ゾウアザラシのようにハーレムを作る種族だろう。

 

その3

子殺しパターン

通常は、オスとメスが問題なく交尾して子を産むのだが、別のオスが、その子を殺してメスに子を産ませる。

子育て中のメスは発情しないので、その子を殺して発情させ、交尾しようという残酷無非な行為である。そのオスを受け入れ交尾してしまうメスも、また、悲しい存在である。

ライオンやシロクマに見られる。

ライオンの場合、コロニーを作り家族で生活しているが、ボスである雄ライオンが、コロニー外から戦いを挑んできた若いオスに破れ、ボスが交代したときなどに、子殺しが見られるという。

シロクマは、交尾したら、オスはさようならしてしまい、メスが単独で子育てをする。オスが守っていないから危険だ。シロクマのオスは、メスの2倍ほどの大きさがあるから、メスは子どもを守り切れず子がオスに殺されてしまうことがある。子殺しをしたオスは、メスの発情を待って交尾する。

オスの半分と言っても、メスでもシロクマは自然界では王者だ。食物連鎖の頂点にいる。最大にして唯一の天敵が、同じシロクマのオスなのだ。

 

さて、動物界を3パターンに分類して、検討してみたが、男系優勢、または、X染色体優位という結論に結びつくようなヒントは、頭の悪いブログ主には見つけられなかった。

賢い読者の皆さん。お気づきの点がありましたら、コメント蘭からご教示願います。