おっぱいは誰のためにあるのか? #嘆きのボイン
この問題は、とっくの昔に
月亭可朝師匠により解決した。
はずであった。
若い人には、何のことか、分からないかも知れないから、ヲジサンの知恵を授けてあげよう。
1969年12月10日、可朝師匠は、1枚のレコードを発信する。
そのタイトルは「嘆きのボイン」
ちなみに、今では当たり前に使われている「ボイン」という単語だが、これを生み出したのは大橋巨泉である。
昔懐かしい深夜番組「11pm」(いれぶんぴーえむ。と読む)。午後11時から始まる、ちょっとエッチな大人の番組。
現在は午後11時に起きているのは当たり前のようだが、昔の正しい大人は11時には寝ていた。正しくない不真面目な大人と、性に目覚めた青少年が見る番組。それが「11pm」である。
記憶に頼るが、11時ジャストではなく、11:15くらいに始まったのではないか。
当時は、セブンイレブンも、am/pmもなかったから、コンビニを連想する人はいなかった。というより、コンビニがなかった。
その番組に、アシスタントとして出演したのが朝丘雪路。宝塚出身で、おっぱいが大きいグラマラスな女優さんだ。大橋巨泉は「おっぱいが大きい」という直接的な表現を使わずに、ボインちゃん。と可愛らしく呼んだ。
それが定着したのが「ボイン」である。
そんなマイナーな深夜番組から、流行語となり、後年まで定着したのだから、人のおっぱいに対する執着心は凄まじい。
さらに横道にズレると、11pmはエッチな番組だ。と書いた。この「エッチ」はもともとは「変態」の頭文字である。ただ、広範囲にわたる変態全般を意味するのでは無く、「性に対する探究心が強い変態」に対してだけ、「エッチ」の称号が与えられた。
小学生の男子が、女子のスカートめくりをすると、女子は「きゃー、エッチ!」と言って逃げ回った。しかし、その男子は変態では無い。小学生男子がスカートめくりをすることは、全く不自然では無い、むしろ必然ですらある。
大人になって、女子更衣室に隠しカメラを設置したり、洗濯物のなかから女性の下着だけを盗むのは、変態である。犯罪ですらある。犯罪で無くても、女性の黄金水を飲むのが好き。とかも変態である。全部「エッチ」である。
ところが、現在では変態の意味は薄れ、「エッチ」は性行為そのものとして使われている。
「エッチ」を変態から性行為の意味に昇華させたのは、明石家さんまである。
さて、本論である「嘆きのボイン」に話を戻そう。
まずは、本家本元、月亭可朝師匠のレコードを聴いていただこう。
月亭可朝師匠は、残念ながら、2018年3月28日に、急性肺線維症により他界された(享年80)。
その前年(2017)に生で歌った映像が残っていたので、それもご覧いただこう。
この曲が、いかに名曲か、ということを証明する動画を見つけたので、紹介しておこう。
この歌唱は、もう芸術の域と言って良い。
May J.は、コインかな?
ここで皆さんに訴えたいのは、1969年から、
「ボインはぁ〜赤ちゃんが吸うためにあるんやでぇ〜、お父ちゃんのもんとちがうのんやでぇ〜」「これホンマやで~」
という定説は、だれも疑わない絶対的真実とされてきた。ということである。
ところが、この定説に、最近の研究から疑問が投げ掛けられている。
NHK「ヒューマニエンス/”体毛”を捨てたサル」という番組からの情報である。
地球上には200種ものサルや類人猿が生息しているが、身体全体が毛に覆われていないのは、ホモサピエンス1種だけなのだと。
なぜ、ホモサピエンス=人類は、毛を捨てたのか。
詳細は省くが、木の上の生活から地面に降りて二足歩行をするようになり、地上で狩りをするには、体毛がない方が有利だったから。というのが、有力な考え方のようである。
ところで、狩りをするのはオスの役割である。オスの体毛がなくなるのは理解できた。
しかし、人類のメスも体毛がない。むしろメスの方が体毛が薄いと言って良い。
なぜ、メスも体毛を脱ぎ捨てたのだろうか。
かの有名なダーウィンが言うには、メスがおっぱいを強調し、オスにモテるためためだ。メスがモテるようになると、オスを選びたい放題だから、良い子孫を残すことができる。オスの場合は狩りの利便性だったが、メスはメスなりの理由で、生き残り作戦として毛を断捨離した。これがダーウィンが唱えた性選択説である。
しかし、メスの魅力、とくに、良い子孫を残せる。ということに関しては、大きなお尻(安産型)とか、他の要因もあるだろう。ダーウィンは、おっぱいに重点を置きすぎではないか。ダーウィンがおっぱい星人だっただけではないか。
だが、悲しいかな、人類のオス=男は、みな、おっぱいが大好きである。おっぱいに興味がないフリをしているのは、ただのムッツリスケベに過ぎない。おっぱい星人なのはダーウィンだけではない。
ところで、
人類のメス=女性のおっぱいは、乳腺と脂肪でできていて、丸びを帯びた美しい造形をしている。
科学的には、ここが非常に重要だ。繰り返す、重要なのだ。
母親の乳で赤ちゃんを育てるほ乳類のおっぱいには、みな乳腺がある。母乳を作る重要な器官だ。授乳期になると、乳腺の他に脂肪も付く(その理由は、良く分からない。NHKも説明していなかった)。
逆に言うと、一般的なほ乳類のおっぱいは、授乳期以外は乳腺しかなく、しなびている。丸みがない。見た目の魅力がない。
ただ一種、人類の女性だけが、授乳期に関わらず、常に、乳腺と脂肪で丸みを帯びて美しいのである。
これは月亭可朝もびっくりの事実である。
おっぱいが、授乳期以外にも、美しい形状を保っているということは、「赤ちゃんのため」では説明が付かない。他の理由がなければならない。おっぱいは、赤ちゃんのため「だけ」にあるのではなく、男性の気を惹き付けるフェロモンの役割を持っているのである。
つまり
「おっぱいは、お父ちゃんのためにある」も、もうひとつの正解なのだ。
さあ世の中のお父ちゃん達よ。
気兼ねなく、お母ちゃんのおっぱいを堪能してくれ給え。少子化に歯止めがかかり、日本が再生する日も近い。