#慰安婦判決 #三権分立
韓国の裁判所は悪くない。
こういう判決が出て、韓国の文大統領は困っている。
日本政府も、本当は困っているのだが、困ってない振りをして、韓国政府に責任をなすりつけて、切り抜けようとしている。
両国政府間では、請求権が無いことを合意している。
日本政府は、すでに国家間で解決している問題だ。そんな裁判、意味がない。韓国国内で勝手に解決してくれ。という態度だ。
文大統領に、なんとかしろよ。と下駄を預けて、後は知らん顔だ。
他方、韓国政府も、国家間では既に解決している。という立場だ。
両国間に認識の違いは無い。珍しい現象だ。
韓国政府、文大統領としては、こんな判決が出るのは迷惑だ。
でも、出てしまった。
韓国が、一流文明国として、三権分立が確立しているならば、たとえ大統領であっても、裁判結果を覆すことはできない。尊重しなければならない。
日本政府も、文大統領に下駄を預けたのは、韓国の三権分立を否定する暴挙とも考えられる。外交政策として、正しいのか、有効なのか。疑問が残る。
さて、なぜ、こんなことになってしまったのか。
それは、両政府、あるいは、両国の国会が無能だったからである。
両国間に請求権が無い。
国家間のみならず、民間に対しても請求権が無い。
そのように国家間で合意したならば、国内法もそれに合致するように整備しなければならなかった。
韓国の国内法では、日本国または日本企業、日本人に対して損害賠償請求が可能だとする。
国が、請求権が無いと合意する。(条約?)
そこに矛盾があったら、矛盾を解消しなければならない。
当たり前だのクラッカーだ。
ところが、韓国は、その法整備をしなかった。日本もしてないだろう。
これは、直接的には立法府の責任だが、立法府に立法を促さなかった政府の責任でもある。
韓国の政治システムはよく知らないが、日本で言えば議院内閣制を採用しているから、法律案を提出するのは政府の責任だ。
そういう当たり前の実務を実施してこなかったから、今回のような判決が出てしまい、文大統領が苦悩しているのだ。
当時、韓国政府に、国内法を整備するよう念押ししなかった日本政府にも責任があるし、今、文大統領に下駄を預けても、三権分立がある以上は文大統領に解決する権限が無いのだから、筋違いな外交交渉を行っていると言って良いと思う。